Jazz Month in Asahikawa

JMIA 2006 概要

「ジャズ音楽を世界の子どもの共通語に」
アジアンキッズ・ジャズコンファレンス in 旭川

■企画概要

　1994年、チック・コリアとゲイリー・バートンのデュオコンサートが、旭川市大雪クリスタルホール音楽堂で行われました。このコンサートのため来日したゲイリー・バートンは数日間旭川に滞在し、市内の音楽状況を視察。「旭川はジャズ音楽を担うにふさわしい街」であることを確信し、チック・コリアとともに私たちに「ジャズ月間」を提案しました。それがきっかけとなり、翌年JMIA1995「第1回ジャズマンス・イン・旭川」が開催されました。
　あれから丸10年。気がつけばJMIAは決してお金に換えることのできない、かけがえのない財産をいっぱい所有していました。それは何といっても、これまで来旭された75名にも及ぶアーティストお一人おひとりとの今日までのおつき合いの賜物であり、人と人を結ぶ人脈こそ財産であると言えるでしょう。彼らは皆すぐれたアーティストである前にすぐれた一人の人間でした。彼らの多くが子どもたちへの音楽教育に対し「こちらの方が勉強させてもらっている」「むしろ僕たちがインスパイアされる」といったように少しも奢ることなく積極的なご参加をいただき、私どもが試みた全国初の小中学生によるジャズオーケストラ育成事業に、惜しみない愛情を注ぎ込んでくれました。僅かな出演料、長期滞在にも関わらず音楽クリニック、ワークショップ、キャンプでの指導、さらにコンサートでの共演を快く受け入れていただいた結果、JMIAジュニア・ジャズオーケストラの子どもたちはプロアマ、国籍、年齢、性別など分け隔てのない、日本でも稀に見る「自由で良質な音楽教育環境」の中で、本物のジャズの神髄に触れながら音楽を学ぶ機会を与えられました。その甲斐あって'98年の結成以来、子どもたちの活躍は目覚ましく、2004年にはIAJEに招かれニューヨークでの演奏を実現し、スタンディング・オベーションの喝采を浴びるまでに著しい成長を遂げてきました。そして2006年には、幸運にもJMIAの生みの親の一人であるチック・コリアとの共演を果たし、国内外からいちだんと高い評価を得るに至りました。
　JMIA2006年度の事業は、異例の新事業となり、翌'07年3月開催の予定で現在準備を進めています。
　10周年を一つの節目とし、新たな10年への出発の年として位置づけ、これまで確立してきた地域に根ざした「自由で良質な音楽教育環境」を提供する場を、今度は世界へと広げます。
　初回は日本に近いアジア諸国の地域の子どもたち10名を招聘し、世界と日本の文化交流、相互理解につながる「アジアンキッズ・ジャズコンファレンス in 旭川」を企画しています。
　それぞれの国の未来を担う子どもたちが、一つの地球市民としてここに集い、多彩なトラディショナル性とグローバルな普遍性を発見しつつ、未来指向のジャズ音楽を皆で紡ぎ出す「アジアンキッズ・ジャズコンファレンス」。これまで同様、国内外のすぐれたアーティストの皆さんを講師に迎え、また一つ新しい音楽の芽を旭川で育てようとしています。

■タイトル：アジアンキッズ・ジャズコンファレンス in 旭川
■期　　間：2007年3月27日～31日（5日間）
■会　　場：国立大雪青年の家、旭川市大雪クリスタルホール音楽堂ほか
■主　　催：JMIA(ジャズマンス・イン・旭川)実行委員会
■共　　催：旭川市教育委員会
■後　　援：旭川市、上川支庁、北海道新聞旭川支社、読売新聞旭川支局、朝日新聞旭川支局、毎日新聞旭川支局、あさひかわ新聞、NHK旭川放送局、STV旭川放送局、HBC旭川放送局、UHB旭川支社、旭川ケーブルテレビポテト、FMりべーる、北海道経済、グラフ旭川（予定）

■講師および出演者
　Dr. Willie L. Hill（ウィリー・ヒル／総合プロデューサー）
　フェビアン・レザ・パネ（ピアノ）
　宮野　弘紀（ギター）
　藤田　明夫（サックス他マルチプレイ）
　井上　信平（フルート）
　渡辺　　亮（パーカッション）
　佐々木義生（ベース、編曲、コンダクター）
■出演者
　JMIAジュニア・ジャズオーケストラ（旭川市内の小中高校生）
　JMIAアジアンキッズ・ジャズオーケストラ（アジアより10名招聘予定）

■主なスケジュール
　3月27日／ミュージックキャンプ・クリニック第1日（大雪青年の家）
　3月28日／ミュージックキャンプ・クリニック第2日（大雪青年の家）
　3月29日／ミュージックキャンプ・クリニック第3日（大雪青年の家）
　3月30日／学校訪問、交流会およびコンサートリハーサル、ホームステイ
　3月31日／共演コンサート（大雪クリスタルホール音楽堂）

■2006年度招聘国

　モンゴル国、中華人民共和国新疆ウイグル自治区から伝統音楽を学ぶ高校生10名（その他引率者数名）を招聘し、旭川を拠点に活動するJMIAジュニア・ジャズオーケストラ40名とともにミュージックキャンプに参加します。
　キャンプ期間中は相互の文化交流を兼ねモンゴル、ウイグル、日本の伝統音楽の紹介、ジャズ音楽の手法を共に学ぶ中からオリジナル曲を創作し、最終日に発表コンサートを行います。例年通り、コンサートには講師としてご尽力いただいたプロのアーティストの方々も共演します。

※さらに詳しい内容が決定次第お知らせいたします。

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