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第8回 JMIAジュニア・ジャズオーケストラ
クリエイティブコンサート 徒然
JMIA Jr. Jazz Orchestra Creative Concert Vol.8
ゲスト
:多田誠司
(A. Sax)
片岡雄三
(Tb)
椎名豊
(Pf)
渡辺亮
(Per.)
●レポート:
JMIAジュニア・ジャズオーケストラ 代表
佐々木義生
1・2階に立見が出るほど超満員となった8度目のクリエイティブコンサート。
11月10日(金) 第8回目となるJMIAジュニア・ジャズオーケストラ(JJO)による、クリエイティブコンサートが開催された。
今回の特別ゲストはアルトサックス多田誠司、トロンボーン片岡雄三、ピアノ椎名豊、パーカッション渡辺亮の4名。渡辺亮を除きバリバリのジャズメンばかりである。その渡辺亮は何ともフィールドが広い。もともとブラジル音楽を中心に演奏しているが、スーザン・オズボーン、太鼓集団「鼓動」との共演、佐渡で行われるアースセレブレーションへの参加、長野冬季オリンピック閉会式特別参加、「こどもの城」派遣事業としてヨーロッパ5ヶ国公演参加と何とも幅広い。極めつけは、出身大学が武蔵野美術大学ということもあり、妖怪の絵の個展を開きながらパーカッションを演奏するという、今までのゲストにはなかった個性の持ち主である。
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1部に出演したJMIAグルーヴィースイング・ジャズオーケストラ(JJO OB) 。
今回は本番日が金曜日ということもあり、木曜日は放課後(子供達にとって)から火の出るような時間帯でのリハーサル。色々都合もあり本番ゲネプロ無しのため、1場面1回のリハーサルとなり必然的に注文も細かくなる。そもそもこのジャズオケ、月1回の練習しか行わない。これはメンバーの集中力を高めるためと、吹奏楽に参加している子供が多いため学校間とのトラブルを避けるためである。推測するに、学校の先生もまさか月1回の練習、年10回位の練習で何も出来上がらないと思っているのかも知れない。ところが子供達の潜在能力というのは恐ろしいもので、毎年かなりのレベルのものが出来上がるのである。私のすることといえば、子供の潜在能力を引き出すためにサポートをする程度です。
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特別ゲストと共演するJMIAジュニア・ジャズオーケストラ。堅さは見られない。
前日の木曜日、3部のリハーサルはJJOとゲストの共演。今年の目玉は子供達の作曲した曲を組曲にした「ブルース組曲.2006」。曲は簡単だが、構成がなかなか複雑。テーマ〜TP〜TB〜PIANO〜??、違う違う!!。進行の確認に時間を費やす。サポートメンバーとして大人が数人入っているが、大人も間違うほどである。確認が出来たところで今日は終了。アンコール終了後のハケの練習。色々やるが何故かしまらない。この部分は明日に持ち越しとする。この会場はクラシック専用ホールとして作られているため幕がない。クラシックでよく見られるように、演奏が終わり演奏家がゾロゾロと勝手にステージをおりてゆく。その光景に、いつも私は何か興ざめするな…と思っている。今回は何か良い方法をと模索しているのである。
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春のミュージックキャンプなどでも指導をいただいている多田誠司さん。
本番日、ゲスト演奏のリハーサルから行う。今回は全編に渡辺亮の独創的なパーカッションをフィーチャーリングしている。TBの片岡雄三は、スケジュールの都合で当日入りと慌ただしい。4曲のリハーサル終了後、グルーヴィースイング・ジャズオーケストラ(JJOのOBグループ)のリハーサル、そのまま1部からの本番となる。やはり終日リハーサルに使えないスケジュールはかなり辛い!
今回のコンサートは、初めての試みとして、曲中に完全フリースペースの部分を何カ所か作ってある。フリーだから、何を吹いても良いわけである。これが子供達にとって難しいとみえ、なかなか音階から自由になれない。やはり子供にとっても大人にとっても「自由」にというのがなかなか難しいものなのかも知れない。しかし、コツを1回つかむと子供達の方が俄然自由に演奏する。「そうか!こんなに好きに吹いていいのか!!」というわけである。
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向井滋春さんがJJO初期のTb指導者とすれば二代目ともいえる片岡雄三さん。
コンサートはアンコールまで無事進み、昨日悩んでいたコンサートのしめ方である。
結局、考えた末パート別に前に出て全員で一礼「アリガトウゴザイマシタ!」で、終了。すみやかにハケる。これが思っていたよりもうまくいき、これからの恒例になりそうです。
コンサートを終了して思うことは、このジャズオケの特徴は、詩人金子みすゞ風にいうと「みんな違ってみんないい」というところだろうか。とにかく個人個人で好きに音楽を楽しみ、友達を作りワイワイやっている。
昨今、いじめ、子供の自殺問題が大きな社会問題になっているが、地域教育活動の一環として本物の演奏、本当のこと、本当の自由、自主性を考える取り組みが、全国に広がっていって欲しいと切に願っている。
(YOSHIO SASAKI)
2部は特別ゲストと同オーケストラ代表の佐々木義生(Bass)の5名によるプロオンステージ。デュオ、トリオなどの変則ユニットで圧倒的なパフォーマンスを見せ聴衆を魅了した。
JMIA Jr. Jazz Orchestra
Soloists
JMIA Jr. Jazz Orchestra Creative Concert Vol.8
Special Guest
Seiji Tada (A.Sax) / Yuzo Kataoka (Tb) / Yutaka Shiina (Pf) / Ryo Watanabe (Per.)
Creative Concert Vol.8
Chick Corea Solo Piano'06
JMIA 2006
JMIA 2005
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