JMIA 2006 アジアンキッズ・ジャズコンファレンス in 旭川
パートレッスン/3月28日午前
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午前の部のパートレッスンは、モンゴルメンバー、管楽器パート、リズムパートに分けたプログラムである。パートレッスンは、31日のコンサートのためのパート練習も兼ねている。この練習でモンゴルからの楽器の詳細を研究する。今回のモンゴルからの楽器はモリンホール(馬頭琴)、ホーチル(胡弓)、ヨーチン(揚琴)、シュトルガ(三弦)、ヤタク(十三弦)、リンベ(横笛)、エベレブレー(角笛)、イフホール(コントラバス)の8種類。日本にも馴染みの深い胡弓、琴、横笛もよく見るとモンゴル風に改良がなされている。この中でもエベレブレーは世界中でモンゴルにしかないそうで、角笛とクラリネットを合わせたような楽器である。音はまさしく低音のクラリネット。早速練習を始めるが、譜面のリズムが合わない。慣れていないビートの強い曲のため、リズムが甘くなるのである。しかし、そこは若いメンバーである。すぐコツをつかみ演奏する。
このリズムをつかむ練習を9:30〜12:00までみっちり行う。そして午後からの合奏に備える。
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アンサンブルレッスン/3月28日午後
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午後からは、総勢60名の子供達とゲストメンバーとの合奏練習である。 この時間は、31日のコンサートのための練習を兼ねている。このアンサンブルには問題が山積みである。まず、楽器間の音量差。これは拡声装置を使うと問題は解決するが、本番の会場が音楽専用ホールということで、生音で演奏することを考えて設計されている。拡声を前提とした音楽には向かないのである。それでも若干の拡声を行いながら、モンゴル楽器、JJOの西洋楽器とバランスを取っていく。
演奏曲は2曲。この中には全員ユニゾンの曲が含まれる。今回、「アジアンキッズ・ジャズ」の可能性を探ることが大きなテーマであるが、この編成の特徴にモンゴルの伝統楽器以外に、アフリカの楽器「ジャンベ」を6台使用した。パーカッションだけで10人。これにドラムが2台、にぎやかなリズムセクションになるわけである。この編成で2時間の練習、細かいバランスは、本番会場のリハーサルですることにして終了する。
この後、モンゴルの先生の要望で、モンゴルメンバーの練習時間に。JJOの子供達も聞いている。コンサートの曲を練習するようである。聞くところによると、モンゴルメンバーはこちらに来る前は毎日10時間位練習してきたとのこと。今回はジャズマンス・イン・旭川の全面的招待ということで、先生の気合いがかなり入っている。それを感じさせる子供達の素晴らしい演奏の出来である。これはJJOもがんばらねば・・・。
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作曲レッスン(2)/3月28日夜間
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昨日に続き作曲を行う。今日は各人が曲を完成させ、その中から翌日グループで演奏する曲の決定までを行う。この作業は子供達の中で、なかなかの難しい作業のようである。各グループ12〜13人いるので、曲が同じ数だけあるのである。決定の仕方は各グループ様々であるが、曲を絞り切れず4曲を1つにまとめようとするグループもある。この各グループにはモンゴルのメンバーが2人ずつ入り、個性のある曲を作り上げる。各グループにはプロのゲスト講師が一人ずつ付いているが、アドバイスは最小限にして子供達が自主的に作業をするようにお願いしてある。今回の講師は全員作曲ができる。中には芸大作曲科を出た講師もいるので、手持ちぶさたそうであるが、子供達のために我慢・ガマン・がまんである。時間の最後に全員の集合場所で進行を確認してみると、思いの外、曲が決められず遅れている。続きは翌日として終了。子供の育成は根気と辛抱だ。
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Creative Concert Vol.8 Chick Corea Solo Piano'06 JMIA 2005 |