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コンサート
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JMIA 2006 アジアンキッズ・ジャズコンファレンス in 旭川
音楽交流プログラム/3月27日午後

 今回参加のモンゴルメンバーの一番の不安要素は、彼らがどの程度西洋音楽の教育と、ジャズ音楽の重要な要素「即興演奏」を理解できるかということだった。午後の音楽交流のプログラムは、そのレベルを探ろうというものである。全員のユニゾンによる「コール・アンド・レスポンス(応答)」の要領で呼吸を合わせる。これは後の最終日のコンサートで総勢60名の大ユニゾン大会の部分の練習も兼ねている。今回彼らが持参のモンゴルの楽器を見てみると吹奏楽器が少なく、打弦楽器(ピアノの原型)、擦弦楽器(ヴァイオリンの原型)が多い。JJOとは正反対である。JJOはトランペット、トロンボーン、サックスと吹奏楽器が三分の二を占める。合わせて見ると、一音の長さに対する感覚が全く違う。音の伸びない楽器ゆえ音符の長さに対して、良く言うと“おおらか”なのである。そのズレを耳で合わせるように修正していく。トゥ------ッ、トゥ--ッ、もっと耳で良く聞いて!!そう、譜面を使わないのである。トゥ-----ッ、トゥ-----ッ、OK!こんな調子である。 
 今回の開催にあたり、モンゴル音楽に造詣の深い演奏家数人に会い話を聞いたが、モンゴルは市場経済に移行した現在、ものすごい勢いで西洋音楽(クラシックを含む)が支配しつつあり、モンゴル古来の伝統音楽は次第に聞かれなくなりつつあるとのこと。日本の明治維新に近い変化がモンゴルでも起こっているとのことである。モンゴルの子供達もその影響をもろに受けていて、伝統音楽を学ぶ子供達は、元来モンゴル音楽では「即興演奏」は重要な意味を持つもので、誰でも出来るものであったが、現在はプロの演奏家を除いて非常に難しいものとしてとらえられているとのことだった。日本のJJOの子供達にも共通するように、メロディー、ハーモニーを演奏することは上手であるが、「即興演奏」は非常に難しくとらえられている。
 今回の試みの中では、「即興演奏を身近に感じること」も重要なことの一つである。





作曲プログラム(1)/3月27日夜間

 作曲プログラムは、JJOで毎年キャンプで行っているプログラムであるが、今回モンゴルのメンバーも参加ということで少し勝手が違う。このプログラムを5年前に初めてはじめた時は、某有名TB講師の猛反対にあった。「知識のない子供に作曲は出来ない!!」と言うわけである。取りあえずやってみましょう!と、いうことで行ったところ、子供達は喜々として取り組み、名曲、小曲、珍曲がたくさん生まれ、先の講師は「ホントに子供達の隠れた能力は分からないね」と言い脱帽したのであった。そんなことから続けている作曲プログラムであるが、今回の課題はマイナーブルースである。モンゴルのメンバーはというと、もちろん作曲に初挑戦である。概要を説明した後、ゲスト講師の見本演奏。たった1枚の簡単な譜面を使った初見での演奏に、目を丸くして聞いている子、なるほどとうなずく子、ノッて聞いている子、様々である。
 早速、子供達も五線紙に向かう。予定時間は1時間30分、みんな悩みながら少しずつ曲が出来ていく。





Creative Concert Vol.8 Chick Corea Solo Piano'06 JMIA 2005


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